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[ 医療・健康・食品 ]
(2016/9/29 05:00)
【札幌】電制(北海道江別市、田上寛社長、011・380・2101)は、ウエアラブル型の体内時計調節器「ルーチェグラス」を10月3日に発売する。顔に装着し、本体から出る模擬太陽光を目に照らすことで、眠気の解消や不規則な生活などで生じた体内時計のずれを調節する。希望小売価格は2万7000円(消費税抜き)。医療機関を中心に提案し、初年度400台の販売を目指す。
室蘭工業大学と共同で開発した。室蘭工大が医学的安全と効果についての研究や臨床試験を担い、電制が商品化を進めた。ルーチェグラスは1日当たり使用時間は30分間で、効果と目への優しさのバランスを考えた光を採用している。装着中も前方などの視界を妨げず、本を読んだり、食事をしたりすることも可能だ。
光を照射して体内時計のずれなどを改善する「高照度光照射療法」は、睡眠障害やうつ病にも効果があるとされる。医療機関などでは据え置き型の装置が使われているが、ウエアラブル型は国内で初めてという。
田上社長は「世の中は24時間社会でもあり、不眠に悩む人は一定数いる。手軽に使えるルーチェグラスを活用してほしい」と話す。
(2016/9/29 05:00)