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【電子版】先週の注目記事は?(解説つき)

(2016/10/4 05:00)

■ランキング・ベスト10(9/26~9/30)

1位 車の制御システムの安全性を自動で検証−日立、項目をパターン化

2位 ノーベル賞いよいよ来週-日本人3年連続に期待

3位 大型トラックで相次ぎ新型-排ガス規制強化受け、燃費向上や車両遠隔監視など

4位 独BMW、燃料電池車のプロトタイプを日本初公開−トヨタと共同開発

5位 シャープ、亀山第2工場の縮小方針を撤回

6位 【電子版】クリントン、トランプ両氏が経済などで激論、非難合戦に-討論会

7位 富士通研、人の知覚に近いAI技術-数理技術導入し年内実用化

8位 ファナック、タブレットで簡単にロボ動作設定−近く商用化

9位 NTN、スピンドル長寿命化−新型軸受開発、耐久性10倍・振動50%低減

10位 韓進が経営破たん、危機感あらわの海運業界-新たな合理化模索

■解説:ノーベル賞いよいよ来週-日本人3年連続に期待

 今年のノーベル生理学医学賞に東京工業大学の大隅良典栄誉教授が決まった。それも単独受賞という快挙。4日には物理学賞、5日に化学賞、さらに13日には文学賞の発表が予定されており、こちらでも日本人受賞の可能性は十分にある。

 これで日本からのノーベル賞受賞は米国籍を含め25人に。自然科学分野は合計22人で、うち21世紀に入ってからは16人を占める。同じ時期で比べれば、断トツ首位の米国に次いで世界2位を誇る。ただ、中長期を展望した場合、課題がないわけではない。

 科学技術白書によれば、自然科学3賞の国内外の受賞者が受賞テーマの研究に取り組んだ年齢の平均は20代後半から30代が中心という。つまり数十年前の研究業績が現在の受賞対象となっている。日本の場合、当面はこれまでの業績の蓄積により、受賞候補の層は厚いと思われる。

 しかし、大学への予算が減らされ、企業も含めて出口が明確な応用研究が重視される傾向にある中、たとえば、お隣中国からの研究論文は質(被引用数)・量(論文数)ともに急速に伸び、昨年はついに中国本土から初の自然科学賞の受賞者を出した。ノーベル賞ありきではないにしても、科学技術は日本の数少ない「強み」の一つ。とくに若手の独創的な研究を後押しするような政策や、環境整備を望みたい。

(2016/10/4 05:00)

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