[ ロボット ]
(2016/10/12 05:00)
◆アキハバラニュース・エディター リノ・J・ティブキー◆
今回の第24回で「リノさんのロボット社会論」の連載は1周年を迎えることができました。日刊工業新聞に記事を掲載するのは名誉なことと考えており、これまで同様、ユニークな視点で日本に関係するソーシャルロボットのニュースをお届けします。
【実生活でのロボット一堂に】
ソーシャルロボットを採り上げる場合、私たちの議論は一般的に期待先行になりがちだ。それは、まだ日常生活に導入されていないマシンについて、我々がいろいろ思いを巡らせ、結果的に抽象的で臆測に満ちた話になることを意味する。「ジャパンロボットウィーク2016」はまさに、論評と直接の経験とのギャップを埋めてくれる絶好の機会となる。
10月19―21日に東京ビッグサイトで開催されるジャパンロボットウィークは、このコラムでも採り上げてきた実際のロボットやアイデアについての会社が一堂に集う。例えば連載の第22回では、日立製作所の「EMIEW3」とそれを使った羽田空港での実証実験がテーマだった。ジャパンロボットウィークには日立システムズの出展も予定されていて、小型ロボットの登場を期待したい。
このような実用的な支援ロボットは素晴らしいが、人間を楽しませてくれる要素もまた重要だ。このテーマでは、日本のロボット研究家で玩具製作者である相澤次郎氏のロボットのオモチャへの貢献について第14回の連載に掲載した。第4回ではワウウィーのロボット犬を紹介した。子供のころの遊びは生涯にわたってロボットへの興味をかき立てることにもつながるので、展示会にタカラトミーが出展するのは非常に喜ばしいことだ。
【海外の新鋭メーカーも出展】
また、ジャパンロボットウィークは、国内企業に焦点を当てていながらも、参加するのは日本だけではない。連載の第7回で説明したが、新進気鋭のデンマークのユニバーサルロボットをはじめとする産業用の協働ロボットも出展される。それと、第6回で多少触れたテレプレゼンスロボットも、中国のエイミー・ロボティクスなどが展示する。
イベントと幅広い出展者、それに加えて、ロボット革命イニシアティブ協議会主催の「ロボット革命国際フォーラム2016」(19日14時半から)のようなプレゼンテーションが、最先端のアイデアや実物のマシンに会える貴重な機会となる。オフィスを飛び出して実地体験できることにワクワクしている。それでは、会場でお会いしましょう!
(隔週水曜日に掲載、「ニュースイッチ」に英文)
(2016/10/12 05:00)