[ ロボット ]
(2016/10/12 05:00)
三菱電機は、人工知能(AI)の技術であるディープラーニング(深層学習)の構造を自動で設計する技術を開発した。専門知識がなくてもAIを実装した機器を開発でき、AIの開発期間も約12分の1に縮められるという。グループ内の機器開発に採り入れ「2020年にはこの技術を使い開発した機器での売上高100億円を目指す」(三嶋英俊情報技術総合研究所知能情報処理技術部長)としている。
自動運転車の走行制御や昇降機、産業用ロボット、監視カメラなどあらゆる機器にAIを実装し性能を高度化する動きがメーカー各社で進む。だが機器の専門家とAIの技術者がすり合わせをしながら試行錯誤で開発する必要がある。
今回の技術は、センサーからの各種データを自動設計アルゴリズムに入力し、何をさせるか目的を与えると、深層学習の構造であるノードや層を自動で生成する。機器の専門家がAIの知識がなくても容易に機器へ実装でき、AIの開発期間も数分から数時間程度になるという。
同社情報技術総合研究所の福島邦彦主席研究員が深層学習での構造生成技術である「AiSルール」を応用し、深層学習の自動生成を可能にした。今後、グループ内で実際の機器開発に適用し技術を磨き上げる。
(2016/10/12 05:00)