[ 政治・経済 ]
(2016/11/14 10:00)
【ワシントン時事】米国のトランプ次期大統領は13日、大統領首席補佐官にラインス・プリーバス共和党全国委員長(44)を指名した。首席戦略官・上級顧問には、大統領選の際に陣営の最高責任者を務めたスティーブ・バノン氏(62)を充てた。政権移行チームが発表した。
プリーバス氏はライアン下院議長ら党主流派とも良好な関係にある。トランプ氏としては政権運営の要となる首席補佐官にプリーバス氏を就けることで、党主流派との連携を円滑にする狙いがあるとみられる。
トランプ氏は声明で、プリーバス氏ら2人について「非常に有能な指導者で、選挙戦では協力して歴史的勝利に導いてくれた。米国を再び偉大にするため、ホワイトハウスに迎える」と説明した。2人は政権移行チーム責任者のペンス次期副大統領を補佐し、政権移行作業を率いる。
米メディアによると、首席補佐官にはプリーバス氏とバノン氏の2人が有力視されていた。ただ、保守系メディア「ブライトバート・ニュース」幹部だったバノン氏はライアン議長らと折り合いが悪く、トランプ氏の長女イバンカさん夫妻などはプリーバス氏を推していた。
プリーバス氏は盟友のライアン議長らが次々にトランプ氏に見切りをつける中でトランプ氏を支え続け、トランプ氏の信頼を勝ち取ったとされる。
(2016/11/14 10:00)