[ 機械 ]
(2016/11/21 10:30)
ドイツの金属積層造形(3Dプリンター)メーカーが、22日まで開催の日本国際工作機械見本市(JIMTOF)に新鋭機を展示し、来場者の目を引いている。
板金加工機大手の独トルンプは、造形部のシリンダーが直径100ミリメートル、高さ100ミリメートルとコンパクトな「TruPrint1000」を日本で初披露。粉末積層とレーザー照射を繰り返し、0.1マイクロメートルの精度で造形が行える。「ファイバーレーザー発振器が自社製のため、トータルでサポートできる」(同社)のも強みで、複雑で入り組んだ歯科用のインプラントや航空機関連部品などの製造向けに、世界で30台程度の販売実績があるという。
シーケービー(東京都渋谷区)のブースには、独コンセプトレーザーの小型・中型の金属粉末3Dプリンターとともに、さまざまな加工品がずらりと並ぶ。同社は3Dプリンター専業で15年もの長い実績から、世界で700台という出荷台数を誇る。コンセプトレーザーの担当者によれば、2015年160台、16年には200台と右肩上がりに受注が増えているという。「日本製の金属3Dプリンターに比べ技術的な先進性がある」(シーケービー)として、日本市場に売り込みを強めていく。
(2016/11/21 10:30)