スマトラ地震、熊本と同規模−東大地震研「直下型に警戒を」

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  7日、スマトラ島北部ピディジャヤ県で倒壊したモスク（ＥＰＡ=時事）

日本時間７日にインドネシア・スマトラ島北部で発生した地震について、詳細が分かってきた。米地質調査所（ＵＳＧＳ）によると、地震の規模を示すマグニチュード（Ｍ）は４月１４日に熊本県熊本地方で発生した地震と同じ６・５。専門家は、日本で発生する直下型地震に対する警戒を呼びかけている。

東京大学地震研究所災害科学系研究部門の纐纈一起（こうけつ・かずき）教授によると、地震はスマトラ断層の一部で発生。同断層はスマトラ島全体に広がっており、長さ２０００キロメートルほどあるという。

スマトラ島周辺では３月にも大きな地震が発生するなど、地震が繰り返し発生している。今回の地震は「日常的に発生している規模」（纐纈教授）で、内陸で起きたため津波は発生しなかった。しかし、都市を直撃したため多数の死者が出たと見られている。纐纈教授は「日本でも南海トラフ地震のようにプレート境界での地震が予測されているが、今回の地震を教訓に、直下型地震に対しても引き続き注意が必要だ」と指摘している。