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[ 自動車・輸送機 ]
(2016/12/10 05:00)
【名古屋】アイシン・エィ・ダブリュは9日、電気自動車(EV)の駆動ユニットを2020年までに商品化して本格展開すると発表した。ハイブリッド車(HV)向け駆動ユニットの開発を担うHV技術部を、17年1月に「EHV技術部」と「EHV先行開発部」に組織改正して電動化技術全般を開発する体制を整える。自動車メーカーがEVの開発を積極化しているため、将来を見据えて需要を取り込む。
自動変速機(AT)で世界首位のアイシン・エィ・ダブリュは、保有技術を活用してEV向けにモーターやインバーター、ギア、ケースで構成する駆動ユニットを開発する。現在のHV技術部には200―300人程度の人員が関わるが、新組織では「20年には2倍以上には増える」(山口幸蔵副社長)と人員も拡充しながら開発を進める。
ATでは新たに自社ブランドも展開する。「シンクロマチック」というブランド名で、トヨタ自動車と共同開発した3機種の新ATから導入していく。ATの世界販売台数は16年度に850万台を見込んでおり、20年度に計画する同1000万台については「今のペースでいくと19年度くらいに前倒しできるのではないか」(川本睦社長)としている。
(2016/12/10 05:00)