[ 政治・経済 ]
(2016/12/22 05:00)
経済産業省はIoT(モノのインターネット)技術を使い、スマートサプライチェーン(SC)の実現に向けた事業を2017年度に始める。物流データを事業者間で共有し、効率的な共同配送などの実証事業を進めるほか、SCの効率化を省エネルギー化の推進制度の対象に追加する。
経産省が16年度に立ち上げたスマート工場の実証事業は工場内のIoTが主な対象。今後は物流を協調領域に設定し、企業間でデータの連係を促す。
スマートSCはIoTで在庫・物流のデータを企業間で共有。物流施設の共同利用のほか、ミルクラン(巡回配送)などを実証試験する考えだ。ジャストインタイム(JIT)といった既存の生産システムとIoTを組み合わせた新たなモデルを確立。製造業の競争力を底上げする。
さらに省エネルギー法も見直し、省エネ活動と見なす対象を企業単体だけでなく、SC全体の効率化も加える方向で検討。18年ごろの実現を目指す。
このほか人工知能(AI)が気象予報から需要予測し、生産から物流、販売までSC全体を最適化するケース、エンジニアリング会社などがIoTで他社の複数の工場のエネルギー管理を一括で受託管理するケースなども省エネ活動の対象にする方針。
(2016/12/22 05:00)
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