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[ エレクトロニクス ]
(2016/12/28 05:00)
東芝は27日、米国の原子力発電設備事業で数千億円規模の減損損失を計上する可能性があると発表、資本増強を検討していることを明らかにした。具体的な損失額を精査し、2016年第3四半期(4―12月期)連結決算に反映させる計画。東芝は成長の柱である原発事業における巨額損失の発生で、経営再建は厳しさを増す。
減損額によっては債務超過に陥る可能性がある。綱川智社長は「資本増強を含めて対策を検討したい」との意向を示した。具体的な増強策について平田政善代表執行役専務は「金融機関と資金繰りの確認を密にして支援を仰ぎたい」と述べた。
東芝は米原子力子会社ウエスチングハウス(WH)を通じ、原発建設やサービスを手がけるCB&Iストーン・アンド・ウェブスター(S&W)を15年末に買収した。
S&Wの資産価値を評価する中で「のれん」が数千億円規模に膨らむ見通しとなり、その減損リスクも顕在化した。
(2016/12/28 05:00)