[ エレクトロニクス ]

シャープ、18年に「8K」−福山工場でLSI内製

(2016/12/28 05:00)

シャープはフルハイビジョン(FHD)の16倍の解像度を持つ「8K」テレビを2018年に発売する。外部調達している画像処理用大規模集積回路(LSI)も8K用は福山工場(広島県福山市)で内製する。市場拡大中の4Kテレビ販売で出遅れた反省に立ち、18年の8K実用放送開始に合わせて製品を投入する。市場をリードする立場を作り、8KパネルやLSIの外販にもつなげる狙い。

シャープ幹部が27日、記者団に明らかにした。テレビは60―90インチ型の大型製品となる見通し。すでに発売済みの業務用8Kディスプレーも17年中頃に商品拡充する。

シャープと親会社の台湾・鴻海精密工業は共同運営する国内液晶工場の海外販売を17年から減らし、自社テレビ用や国内メーカー向けに振り向ける方針。自社テレビは生産コストや海外の事業運営体制などを見直し利益率を改善。18年度1000万台の販売目標(16年度見込みは約500万台)を達成したい考えだ。8Kテレビ発売はこれらテレビ事業復活に向けた施策の一環となる。

また、同幹部は「(鴻海傘下の新体制以降の)営業利益や当期利益は黒字の見込み」と述べ、16年10―12月期連結決算が四半期ベースで当期黒字となる見通しも明らかにした。

(2016/12/28 05:00)

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