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[ 環境・エネルギー ]
(2017/1/5 05:00)
信州大学経法学部の金本圭一朗講師らは、日本での製造やサービスなどによる消費活動によって絶滅危惧種に与える影響が特に東南アジアで大きいことを突き止めた。ある国での生産・消費活動が特定地域の生物多様性に及ぼす影響を地図上に示し明らかにした。特定地域の生物多様性に関して、国や地域の責任の所在が明らかになれば、生物多様性への影響を最小限にするような対策が立てられる可能性がある。
ノルウェー科学技術大学との共同研究。成果は4日、英電子版科学誌ネイチャー・エコロジー&エボリューションに掲載された。
鳥類の生息環境の保護を目的とする国際環境非政府組織が作成した絶滅危惧種の生息範囲を示した地図などを利用。生物多様性の危機にさらされた地域の世界分布図を作成した。
さらに、ある国で最終的に消費された財・サービスの生産活動が絶滅危惧種にどのような影響を与えるかを分布図と世界経済モデルを統合し推測。日本の消費が東南アジアや南米などの世界各国の生物多様性に影響を与えていることが分かった。
(2017/1/5 05:00)