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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/1/5 18:30)
【米ラスベガス=杉本要】トヨタ自動車は4日(現地時間)、人工知能(AI)が人の感情を理解して安全・安心な運転を実現する新コンセプト車「コンセプト―愛i(あい)」を発表した。テーマはずばり「愛」。AIやクルマが人を知り、視覚や聴覚といった五感に訴えかけることで「ともに成長するパートナー」になることを目指す。数年以内にAIの機能の一部を搭載した車両の公道実証を日本国内で始める。
5日開幕の家電見本市「CES」を前に、トヨタのAI研究子会社トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)のギル・プラット最高経営責任者(CEO)が発表した。全長443センチ×全幅183センチメートルで、燃料電池車(FCV)などのゼロエミッション(無排出)車を想定する。市販化の予定はない。
愛iはトヨタが開発を進めるAI「YUI」を搭載。運転手の表情や動作を認識し、感情や覚醒度(眠気)を推定する。SNSでの発信や車内での会話内容などから人の嗜好も学習する。
会見後に取材に応じたトヨタミッドサイズビークルカンパニーの岡部慎主査は「自動運転の実用化に向け、運転手の覚醒度をいかに保つかが重要になる」と指摘。人間科学に基づき、運転手にブルーライトを当てたり、座席をゆっくり動かすなどし、人の覚醒度を上げたりリラックスさせたりする研究をしているという。
(2017/1/5 18:30)