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(2017/1/17 05:00)
日刊工業新聞社は16日、東京・大手町の経団連会館で「第34回優秀経営者顕彰」の贈賞式を開き、最優秀経営者賞を受賞した岩田レーベル(愛知県一宮市)の岩田真人社長ら30人を表彰した。同顕彰は優れた経営手腕で社会や地域経済に大きく貢献した中堅・中小企業経営者をたたえる制度。贈賞式には来賓の経済産業省・中小企業庁の宮本聡長官ら、約100人が出席した。
岩田レーベルは医薬品用タックラベルとタックラベル貼り機の両方を手がける国内唯一のメーカー。医療現場の声を反映した製品を多数開発する。あいさつした岩田社長は「経営者としてさらに精進する。海外事業が会社の柱となるよう成長・発展させ、100年企業を目指したい」と謝辞を述べた。
■新春合同パーティーに約250人参加
日刊工業新聞社と東京産業人クラブは16日、東京・大手町の経団連会館で、第34回優秀経営者顕彰の祝賀会を兼ねた「新春合同パーティー」を開き、約250人が出席した。
井上裕之東京産業人クラブ会長(愛知産業会長)は「今までは海外志向だったが、これからは日本回帰。日本でもっと頑張らなければ」と強調。坂本隆東京都民銀行頭取は「常に中小企業の皆さんと一緒に成長していきたい」と語った。
選考委員長の坂根正弘コマツ相談役は、「海外には不安な要素があるが、この国でやるべきことをやって復活するため、地方の中堅企業の皆さんにぜひ頑張ってもらいたい」と乾杯の発声をあげた。
また、パーティーには優秀経営者顕彰の受賞者も参加。優秀経営者賞を受賞した大高商事の高橋和夫会長は「ビルメンテナンス業を中心とするこれまでの取り組みが認められてうれしい。今後も、産学官連携などを通じて地域に貢献していきたい」と抱負を語った。
■企業庁長官・宮本聡氏が祝辞「IoT導入を支援」
第34回優秀経営者顕彰贈賞式には経済産業省・中小企業庁の宮本聡長官(写真)が出席し、受賞者に祝辞を述べた。あいさつは次の通り。
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不透明な時だからこそ、中小企業の経営者の方々には流動化する経営環境に左右されない確固たる経営力を発揮していただきたい。またこうした時に生まれるビジネスチャンスにも果敢に挑戦していただきたい。
中小企業庁としては、予算や税制、金融などを通じて皆さんの前向きな努力を後押ししたいと思っている。中小企業の「稼ぐ力」を高めていく上では「中小企業等経営強化法」の支援策として固定資産税の減免措置の対象を大幅に拡充するとともに、生産性向上の核としてITやIoTを集中的に導入するための支援策を講じていく。
このほか内外での市場獲得や円滑な事業承継の支援、取引条件の適正化の徹底、災害からの復旧・復興など、あらゆる面で皆さんをサポートしたい。
(2017/1/17 05:00)