深層断面／訪日外国人消費、爆買いバブル終息で越境ＥＣが焦点に

中国人をはじめ訪日外国人観光客の旺盛な消費が目立った“爆買い”。日本の化粧品・日用品メーカーは中国市場で成功への通過点にあるが、日本国内で爆買いされた製品は中国人の需要の大きさを実証した。爆買いバブルが終息した今、グローバル化を目指す日本企業に対して訪日外国人観光客は何をもたらし、何を変えたのか。化粧品・日用品メーカーの競争の場は世界に広がり、従来と異なるボーダーレスの考え方が求められている。（山下絵梨）

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  訪日外国人観光客の消費は高級品から日用品へとシフト（東京・銀座）

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  訪日中国人観光客のレシート（茨城空港で撮影、プラネット提供）

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  高級化粧品「ＳＨＩＳＥＩＤＯ」は訪日中国人にも人気

【日本製を拡大】

化粧品・日用品メーカー各社は、日本製品を中国などアジアに積極的に拡大する戦略を進めている。資生堂はスキンケア製品のグローバル生産拠点として大阪工場（大阪府茨木市）を２０２０年に稼働。コーセーは１７年の群馬工場（群馬県伊勢崎市）の新棟稼働を機に日本製の比率を高める。

中国の消費者が日本製...