[ ロボット ]
(2017/2/17 05:00)
全日本空輸(ANA)はエアロセンス(東京都文京区、谷口恵恒社長、03・4405・8535)と連携し、飛行ロボット(ドローン)を用いた航空機の点検の実証実験を始めた(写真)。ドローンで上空から撮影した画像を解析し、機体の状況を確認する。従来、高所作業車から目視で確認していた機体上部の異常を、地上から安全に点検できる。1年以内に実用化のめどを立てることを目指す。
ドローンの活用は旅客機に雷が落ち、被雷した後の機体の点検から始める。雷を受けた機体のひび割れ状況を数ミリメートルのものまで確認し、修理の必要性を判断する。目視での検査は30―40分かかり、遅延や欠航が発生してきた。第1回の実証実験で、ドローンの飛行時間は13分。今後、飛行や撮影、画像解析の方法などを検討し、強風などの天候でも安定的な自律飛行を可能にして効率を高める。
ドローン活用は、ANAの新規事業の一環。自社の業務改革に使いながら、将来は企業向けや一般向けのサービスでの運用を検討していく。
(2017/2/17 05:00)