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[ 中小・ベンチャー ]
(2017/2/21 05:00)
【神戸】ドリーム(神戸市兵庫区、佐藤明社長、078・335・6554)は東京と愛知の中小環境機器メーカー2社と協力し、放射性セシウム除染システムの販売を始めた。東日本大震災の原子力発電所事故からもうすぐ丸6年がたち、福島県で本格化する農業用ため池の除染作業での利用を想定する。官公庁の認定を受けた除染装置「水精」と凝集剤「エレクサイト」、これらを用いた剥離洗浄工法を提案していく。
製品一式で、約3000平方メートルのため池除染作業を約2週間で完了できる。消費税抜きの価格は噴射吸引ポンプや剥離洗浄機、固液分離機などの基本システムで約1億5000万円。除染事業者を対象に初年度約20システムの販売を計画する。
ワイレックス・リウォーター(東京都多摩市)が開発した剥離洗浄・流動帯電工法・装置を、ミヤチ(愛知県豊川市)がシステム化した。すでにドリームは環境事業でミヤチと連携しており、新たにワイレックスと独占総代理店契約を結んだ。
ワイレックスの装置は、内閣府による2012年度放射性汚染水の除染技術公募で採用され、実証実験も行っている。ため池から水を含む汚染土を専用装置で剥離洗浄後、細かい粘土を分級し凝集する仕組み。除染率が98%以上で、汚染土は約100分の1に減容化され、分離後の水も再放流が可能という。剥離洗浄後のセシウムイオンには電子を与えて安定化させ、作業員の被ばく低減を図る。
(2017/2/21 05:00)
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