[ オピニオン ]
(2017/3/15 05:00)
“大いなる田舎”や“観光不毛の地”などと揶揄(やゆ)される名古屋に待望のテーマパークが4月1日に開業する。人気玩具「レゴブロック」の世界観の中で遊ぶ「レゴランド・ジャパン」だ。
レゴの屋外型テーマパークは日本初。名古屋港の金城ふ頭に近い9・3ヘクタールの敷地に、40以上のアトラクションを設置する。22万個以上のブロックで組み立てた高さ約2メートルの名古屋城も展示予定だ。
年間の来場者見込みは約200万人。年間に3000万人以上が訪れる東京ディズニーリゾート、1500万人近い大阪のユニバーサルスタジオジャパンに比べると、かなり控えめな数字だ。規模で比べると、やはり“三男坊”なのかなあとの印象も。
いやいや、組み立てブロックで遊ぶあたり、モノづくりの盛んな土地柄にマッチするのではないか。アトラクションに知育の要素を取り入れることから「オンリーワンのコンセプトで差別化を」など地元産業界から期待の声も。
三男坊の性格は甘えん坊だが、コミュニケーション能力にたけ、人当たりが柔らかいのが特徴という。昨年、市の調査で全国主要8都市の中で「最も魅力に欠ける」と位置付けられた汚名を、レゴランド開業を機に返上してもらいたい。
(2017/3/15 05:00)