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[ 環境・エネルギー ]
(2017/3/17 05:00)
【ジャカルタ=花岡敬二】双日はインドネシアでメタノールを増産する。子会社が運営する現地のメタノール製造プラントがフル稼働状態のため、今後の需要増をにらみ日産能力3000トン、年産100万トン規模のプラント新設を検討する。投資額はプラント設備だけで600億円以上の見通し。原料となる天然ガス田開発状況などを見ながらプラント設置場所を選定する。プラント新設は早くても5年後となるため、目先の増産策として現プラントの拡張検討や原料供給増の要請も併せて進める。
プラントの立地は原料の天然ガスを低コストで安定的に搬送できることが条件となる。インドネシア国内のカリマンタン、西パプア、マセラなどの地域を候補に、ガス田開発動向や立地条件などの調査作業に入っている。
双日が85%を出資する子会社カルティム・メタノール・インダストリー(KMI)は、カリマンタン島ボンタンでインドネシア唯一のメタノールプラントを運営している。1998年に商業生産を開始。付近で産出する天然ガスを原料に日産能力2000トンのプラントで年66万トン以上のメタノールを製造、主に国内に供給している。
インドネシアでのメタノール用途は現在、合板用接着剤の原料やバイオディーゼル燃料(BDF)への混合用がほとんど。今後、化学品材料としての用途の広がりやBDFなどへの混合率向上を予想する。インドネシアでのメタノール需要は16年の約70万トンから20年に約130万トンに伸びると見込まれている。
(2017/3/17 05:00)
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