豊田通商など、太陽光由来の水素 フォークリフト燃料に活用

豊田通商は２１日、トヨタ自動車九州（福岡県宮若市）などと共同で、太陽光発電で製造した水素の利活用を始めたと発表した。トヨタ自動車九州の宮田工場内（福岡県宮若市）に設備・装置を整備し、燃料電池フォークリフトの燃料として利用。太陽光由来の水素の利活用は国内初という。二酸化炭素（ＣＯ２）フリーかつ効率利用できるエネルギーとして活用を推進する。

今回の取り組みは、福岡県と九電テクノシステムズ（福岡市南区）を加えた計４社で推進。経済産業省と環境省、国土交通省の補助事業を活用しており、総事業費は７億３０００万円。

このほど宮田工場内に、太陽光発電設備や水素製造・供給システムを完成。これらの機器をエネルギー管理システムで統合的に制御し、安定的かつ効率的なエネルギーの利用につなげる。

２０１７年度には、展示施設の照明などの電力や入浴施設に熱を供給する定置用燃料電池を設置し、水素の活用拡大を図る。

将来は、トヨタ自動車九州のほかの工場への展開も視野に入れる。