[ 金融・商況 ]
(2017/3/23 05:00)
【ロンドン=アビジャン・ロイターES・時事】西アフリカのカカオ豆生産国は増産を進めてきたが、ここに来て裏目に出る恐れが出てきた。世界的に生産過剰となり、生産農家が買い手探しに必死になっているためだ。
国際ココア機関(ICCO)は先月、2016―17年度(16年10月―17年9月)は26万4000トンの供給過剰との見通しを発表。一部のトレーダー、アナリストは17―18年度も生産が需要を上回ると指摘している。
コートジボワールとガーナでは、カカオ豆農家への補助金を増やし増産を奨励してきたが、こうした政策にブレーキをかけようとすれば、反発を招く恐れがある。
供給過剰を受け、3月2日のニューヨーク市場のカカオ豆先物は1トン=1869・00ドルと9年半ぶりの安値を付けた。
(2017/3/23 05:00)