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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/3/23 05:00)
【名古屋】愛知機械工業は日産自動車の小型車「ノート」向けのエンジンやギアボックスを増産する。2017年夏に予定していた生産設備の増設を半年間前倒しして2月に実施した。投資額は約2億円。ノートは16年11月に改良版を発売後、車名別の販売台数で日産車として30年ぶりの国内トップに輝くなど販売が好調。日産の増産要請に応えると同時に小型エンジンと変速機のサプライヤーとしてルノー・日産連合内での基盤を固める。
愛知機械は日産の100%子会社。松阪工場(三重県松阪市)内でノート向けの部品を作る鋳造設備を1台増設し、2台にした。今後もノートの売れ行きに合わせて同様の増産投資を計画している。
日産が16年11月に発売した新型ノートは「eパワー」と呼ぶ新駆動方式を採用。ガソリンエンジンで発電した電気を使った100%モーター駆動の車両で、電気自動車(EV)同様の力強い加速や静粛性が売りだ。
愛知機械はノートeパワーの発電用エンジンや、増速機と減速機を組み合わせたギアボックス「増・減速機」といった中核部品を担い、既に工場は2交代で週7日休みなしで稼働するなどフル操業状態にある。設備投資も前倒しすることで増産体制を早期に整える必要があると判断した。
愛知機械は日産向けに中小型エンジンなどを手がけ、16年度の国内エンジン生産約100万台のうち57万台程度を生産する。
さらには日産・三菱自動車が18年にも発売する新型軽自動車のエンジンの開発も愛知機械が受託しており、エンジンのサプライヤーとして存在感が高まる。
日産がEVなどに重点投資する中、ガソリンエンジンに加え電動化車両向けの生産対応も強化する。
(2017/3/23 05:00)
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