[ 機械 ]
(2017/4/12 05:00)
ファナックは11日、工場用IoT(モノのインターネット)基盤「フィールド・システム」で活用する四つのアプリケーションを発表した。同システムを通じて工場内の各機器の稼働情報を収集し、分析して改善に必要な情報を抽出するアプリなどを開発した。同システムを9月末に発売するのに合わせ、同社を通じてアプリを配信する。17日からアプリを開発するためのツールも提供し、ソフト開発会社などにアプリ開発を促す。
ファナックが開発したアプリは、例えば部品の加工精度が落ちてきた場合、工場内の各機器の加工履歴から工具の摩耗による振動のぶれなどを検知して抽出する。生産現場の担当者は各機器からもたらされるこうした複数の情報を総合的に判断して改善する。
その他、各機器の予防安全や故障予知、個人認証、CNC(コンピューター数値制御)加工時間の予測機能などを持ったアプリを開発した。今後は人工知能(AI)の機械学習や深層学習の技術なども取り込み、使いやすさや機能を高めていく。
フィールド・システムはIoTとAIを組み合わせ、工場の自動化など生産改善につなげる。競合他社の機器とも連携できるのが特徴で、工場全体の稼働状況を一元管理できる。ソフトウエア開発会社など350社以上の企業と協力し、同システムの活用を進める。
同アプリは11日、山梨県の本社で年に一度開催する商品発表展示会で公表した。12日までの2日間で6200人の来場者を見込む。
(2017/4/12 05:00)
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