【電子版】中国イノベーション事情（７）電子決済での本人確認にも－急速に普及する顔認識技術

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  杭州市内のホテルのフロントに設置された顔認証用カメラシステム（著者撮影）

フェイスブックを圧倒したFace++に脚光

米銀大手バンク・オブ・アメリカによれば、２０２０年までに世界の人工知能（ＡＩ）市場規模は７００億ドル（約７兆７０００億円）に達すると予測されている。最近では、ＡＩはどこまで進化するのか、経済や産業の競争力、雇用にどのような影響をもたらすのかなど、さまざまな議論が巻き起こっている。

中国では、最先端技術の分野としてだけでなく、活発なベンチャー活動の分野としても、ＡＩや「物聯網」（ＩｏＴ、モノのインターネット）、ロボットが注目を集めている。その中で、１４年に世界の顔認証評価システムである「ＬＦＷ（Labeled Faces in the Wild）」において、米フェイスブックをも圧倒し、９７．２７％という高い精度で、世界トップに立った顔認識技術「Face++」が脚光を浴びている...