[ 政治・経済 ]

米、NAFTA離脱せず−トランプ大統領、電話会談で確認

(2017/4/28 05:00)

【ワシントン=時事】トランプ米大統領は26日、メキシコ、カナダ両国首脳と電話会談し、再交渉の方針を示してきた北米自由貿易協定(NAFTA)について、現時点では離脱しない方針を確認した。トランプ政権が離脱を命じる大統領令を検討していたことが同日、報道で明らかになり、批判が広がっていた。政治専門紙ポリティコは同日、ナバロ国家通商会議委員長とバノン首席戦略官・上級顧問が離脱の大統領令を起草したと報道。複数の関係者がその内容を認め、米メディアが一斉に報じた。巨額の対米貿易黒字を抱えるメキシコのほか、カナダとも針葉樹材などの貿易摩擦が激化しており、NAFTA離脱で「不公正貿易」の解消を図る狙いだったとみられる。

しかし、離脱方針には米議会や産業界などが反発。政権内にも離脱阻止の動きが強まったため、トランプ氏は再交渉の方針を維持することを明らかにした。離脱検討は、再交渉に向け、両国を揺さぶる狙いがあったとの見方も浮上している。

米国がNAFTA離脱に踏み切れば、域内の関税引き下げ措置などが失効し、メキシコに生産拠点を持つ日本の自動車メーカーなどが打撃を受ける公算が大きいとされる。

(2017/4/28 05:00)

総合2のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン