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[ 科学技術・大学 ]
(2017/5/29 05:00)
高齢化社会が進むのに伴い、視力や足腰の動きを制限し、老化を疑似体験する活動が広がっている。高齢者のように動くことを体験することで、理解や共感を得ようという試みだ。中でも高齢者にとって精神的なショックの大きい体験の一つが失禁だと言われる。そんな失禁体験がVR(仮想現実)で再現された。
おなかをベルトで加圧して尿意を演出。ビニールの中のお湯が股に広がると加圧が解け、首筋が冷やされ振動子がぶるぶる震える。老化のほか、手術の後遺症で尿意を感じられない人の利用や乳幼児のおむつ離れ訓練での利用を想定する。
開発した電気通信大学の亀岡嵩幸さんは、「性別で湯の流し方を変えた。男性は尿道が上を向いているため、ももの上をじわっと広がる。女性は股下から椅子を伝うように広がる」と説明する。体験者は股が濡れていないかを必ず確認するという。相手への共感が広がり、介護や子育てのあり方が少し変わるかもしれない。(随時掲載)
(2017/5/29 05:00)
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