[ 政治・経済 ]
(2017/5/31 11:30)
【ワシントン時事】米国防総省は30日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を想定した初の迎撃実験に成功したと発表した。弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮に対し、米本土のミサイル防衛能力を誇示し、けん制した形だ。
国防総省ミサイル防衛局によると、西太平洋マーシャル諸島の実験場から標的を発射。米西部カリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地から、地上配備型中間段階防衛(GMD)の迎撃ミサイルを使って撃ち落とした。
米軍による地上発射型ミサイルを使った迎撃実験は、1999年以降でこれが18回目。より短い射程のミサイルを想定した過去17回の実験では、うち9回で成功している。
ミサイル防衛局のシリング局長は「ICBM(を想定した)標的の迎撃は、GMDシステムにとって見事な成果であり、計画の極めて重要な節目だ」と意義を強調した。
(2017/5/31 11:30)