マルイ鍍金工業、海外で出張メッキ工事展開−今夏から本格受注

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  中国や韓国、米国などでの工事実績を生かす

【姫路】マルイ鍍金工業（兵庫県姫路市、井田義明社長、０７９・２４６・０９５７）は、メッキの出張工事事業を海外で本格展開する。顧客の施設内から移動できないタンクや配管内への表面処理を、現地に赴いて工事する事業。海外では従来、単発の仕事として請け負ってきたが、経験を積み、対応可能と判断した。今夏から本格的な受注活動を始める。世界各国で対応し、５年以内に売上高３億円の事業に育てる。

現地工事の内容は電解研磨のほか、薬品を使ってステンレス表面を錆びにくくする不動態化処理、平滑化するための洗浄、酸洗などがある。化学プラントの機器や医薬品製造設備のメンテナンス、改造時、新設工事時などの発注を狙う。基本は本社からの出張対応だが、中国国内は既存の現地法人で対応する。

同社は大型製品の電解研磨と、溶融亜鉛メッキの表面処理が得意。海外では中国や韓国、米国、マレーシアなどで、日系や現地系化学メーカーが保有する製造装置に電解研磨や無電解ニッケルメッキを施した実績がある。