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[ 科学技術・大学 ]
(2017/6/6 05:00)
海洋研究開発機構は5日、コバルトや白金などのレアメタル(希少金属)を含む海底鉱物層「コバルトリッチクラスト」の調査を本州近海で実施し、水深1500―5500メートルの斜面に広がったクラストの存在を確認したと発表した。本州近海の排他的経済水域(EEZ)という近距離でクラストに覆われた海山を確認したのは初めて。日本近海での資源開発が進む可能性があるほか、調査・開発技術の実験場としての利用も期待される。
千葉県の房総半島の東南東350キロメートル沖にある「拓洋第3海山」を、海洋機構の無人探査機「かいこう」で調査。コバルトリッチクラストが斜面一帯に広がっていることを確認し、最大で13センチメートルにまで成長した鉱物層を発見、採取した。今後、化学的な分析を行う。高知大学、茨城大学、筑波大学との共同研究。
(2017/6/6 05:00)