[ 地域経済 ]

川崎の国際戦略拠点に世界初の“水素ホテル” 昭和電工がエネ供給、来春開業へ

(2017/6/7 05:00)

川崎市は川崎市川崎区殿町エリアのオープンイノベーション拠点「キングスカイフロント」に、使用済みプラスチック由来の低炭素水素を利用する世界初の“水素ホテル”を建設する。昭和電工川崎事業所(川崎市川崎区)がプラスチックを原料に生産した水素をエネルギー源とし、ホテルの電気や熱エネルギーの30%分を補う予定。同地域を訪れた研究者にホテルを提供する。

ホテルは東急ホテルズが運営する「東急REIホテル=完成予想図」。5階建てで敷地面積約9200平方メートル、延べ床面積約7530平方メートル。運営開始は2018年春頃を予定する。建設費用は非公表。

プラスチックから水素を取り出す昭和電工の「ケミカルリサイクル装置」は、750度―1400度Cの高温の炉内で砂嵐のような状態を作る。そこにプラスチックを投入すると炭素と水素のガスが発生する。同社は03年から取り出した水素と窒素を結びつけアンモニアを生成していたが、今回は水素だけを取り出してパイプラインでホテルに送る。

(横浜)

(2017/6/7 05:00)

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