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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/6/14 05:00)
KYBは4輪車用ショックアブソーバー(SA)の新生産ラインを開発し、溶接から検査までの工程を自動化した。スペースも従来ラインの8割程度に抑えた。人件費の高騰や人材の習熟度に左右されずに品質の安定したSAの生産を目指す。すでに国内の工場で稼働が始まっており、秋にはメキシコの拠点でも稼働する。今後はアジアや欧州の拠点にも導入する。
【加工費15%減】
新ライン「F0ライン」は、溶接、塗装、組み立て、検査の4工程をロボットなどにより自動化した。省人化と高速化を実現した上、塗装設備を小型化してリードタイムの短縮を図った。新ラインは加工費が従来比15%減り、リードタイムも同3分の1に短縮する。
4台の垂直多関節ロボットが稼働し、各工程を請け負う。既存の生産ラインは一直線上に工程を配置していたが、新ラインは各工程をコの字形に配置しているため省スペースを達成した。従来ラインでは1本当たりオペレーターが数人必要だったのに対し、新ラインは1人で対応できるようにする。
【メキシコでも】
新ラインは岐阜北工場(岐阜県可児市)で、軽自動車用SA生産のために稼働済み。軽向けSAは普通車向けよりも安価で生産コストの低減が求められる上、多品種少量生産が常だという。「要求の厳しい製品でもラインが使えることを検証できた」(担当者)。
メキシコの生産拠点「KYBメキシコ」にも新ラインを構築中で秋の稼働を目指す。ライン設置により、生産ラインは3本体制となる。生産能力も現在の年間100万本から150万本に引き上がる。メキシコは人材の流動性が高い上、多品種少量な市販用SAの生産量が多いため、新ライン導入を決めた。
18年にはインドネシア、19―20年にはスペインやタイの拠点にも構築する。
(2017/6/14 05:00)
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