京急、テロ対策訓練を実施−走行車両使い乗客誘導

• 

京浜急行電鉄は１３日、京急蒲田駅（東京都大田区）と走行中の車両を使って鉄道テロ対策の訓練を実施した。車内で乗客が爆発物とみられる不審物を発見したと想定。駅への到着までに、車内では乗客を不審物から遠い車両に誘導し、駅でも利用客を避難させた。駅到着後すみやかに、警察官が不審物を処理（写真）、消防隊員によって負傷者が助け出された。

訓練はテロ発生時の初動対応と関係機関との連携確認を狙いに毎年行っており、今回初めて走行中の車両を使った。京急は羽田空港アクセス路線を擁していることもあり、道平隆常務は「テロは身近な課題だ。いろんなシチュエーションで訓練することが大事」と強調。今後も２０２０年東京五輪・パラリンピックなど国際イベントを控え、危機対応力の一層強化を目指す。