点検・設備投資（３）非鉄・化学、大幅増額−鉄鋼、大型投資継続で中韓勢に対抗

高付加価値で勝負

素材業界では非鉄、総合化学、機能化学などの設備投資額が前年度を上回る。各社は電子材料など高付加価値分野への投資に力を入れる構えだ。中国や韓国との競争が激しい鉄鋼業界では、新日鉄住金が前年度並みの設備投資を計画。同業界では設備集約などのための大型投資を続ける方針だ。

鉄鋼／生産効率高める

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  新日鉄住金は前年度並みだが高水準の投資を実施する（新日鉄住金大分製鉄所）

鉄鋼各社は設備集約など生産効率を高めるための大型投資に、引き続き力を入れる。コスト競争力や収益性の向上に向けた製造基盤整備を急ぎ、韓国勢や中国勢に対抗する。

新日鉄住金は八幡製鉄所（北九州市）小倉地区の高炉と製鋼設備を、２０２０年度までに同製鉄所戸畑地区に集約する作業の一環として、鋼材の半製品をつくる連続鋳造設備の最新鋭機を戸畑に導入する。１６年１０―１２月期の四半期報告書...