[ トピックス ]

点検・設備投資(4)繊維・製薬・ガス、上積み−新たな成長、海外に目

(2017/6/21 05:00)

繊維業界の2017年度の設備投資は東レ、帝人が炭素繊維やセパレーター(絶縁体)などを中心に前年度を上回る。製薬4社も新たな創薬手法への対応などで上積みする。エネルギー分野ではガスが設備投資を増やす一方、石油元売りは油価下落で抑制気味。財務省の調査では1―3月期の設備投資は前年同期比4・5%増で、今後も堅調な推移が期待される。

繊維/炭素繊維に重点

  • 風力発電機や自動車など、汎用炭素繊維の需要が急拡大している

東レ、帝人の化学繊維2社の17年度設備投資額は前年度を超える大幅な増額となる。内訳は非公表だが、このうち炭素繊維やリチウムイオン二次電池用のセパレーター、衛生用品に使う不織布など成長分野への投資を厚くする。伸縮性や速乾性などを持たせた機能性の衣料用生地事業にも投資する。

炭素繊維は17年度も積極投資の対象。東レは需要の拡大が続く汎用炭素繊維を増産する。13年に買収した米...

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(2017/6/21 05:00)

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