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[ 科学技術・大学 ]
(2017/6/21 05:00)
気象研究所は4月下旬に再噴火した小笠原諸島の西之島が2014―15年と同程度まで火山活動を活発化していることを明らかにした。気象庁の海洋気象観測船「啓風丸」で5月下旬に西之島の火山の観測や採取した試料の分析の結果、マグマ活動の活発さを示す指標である火山ガスに含まれる二酸化硫黄の放出量が、前回の噴火活動中の値と同程度にまで戻っていた。
研究チームは西之島で、山頂の火口から溶岩の塊が噴き出す噴火や、噴火に伴う空気の振動などを観測した。高温の溶岩と海水が接触することで水蒸気爆発を起こす様子も確認した。
さらに火山ガス中の二酸化硫黄の放出量を紫外線分光計で観測。1日当たりの二酸化硫黄の放出量が500トンで、14―15年の放出量が1日当たり400―900トンであったことから、4月からの噴火活動は前回の噴火活動と同程度であることを示した。
西之島は東京都の南の方角約950キロメートルに位置する。13年11月に噴火して島自体が拡大し、16年に噴火を停止していた。
(2017/6/21 05:00)
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