深層断面／タカタ破綻 問われるガバナンス

車づくりに“課題”突きつける

エアバッグの欠陥問題で深刻な経営不振に追い込まれていたタカタが民事再生法を申請した。自動車業界で過去最大級のリコールとなったエアバッグの欠陥問題によって、国内有数の自動車部品メーカーが破綻に追い込まれた。今回の事態で、企業のガバナンスや元請けと下請けの関係、複雑化する自動車における品質確保などさまざまな問題が噴出した格好だ。

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  タカタの欠陥エアバッグ問題で高田会長兼社長が初めて会見の場に登場した

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  過去最大級のリコールによりタカタは民事再生法を申請した

厳格な安全性評価が必要／コストと品質、両立が前提

【自然な流れ】

「私的整理は不透明でうやむやになる。法的整理のほうがよい。自然な流れだ」―。ある車メーカーの幹部はタカタの民事再生法申請についてこう語る。国土交通省の資料によるとホンダからタカタに不具合事案の連絡があったのは２００５年５月。その後、０８年にホンダが米国で...