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[ 科学技術・大学 ]
(2017/6/27 05:00)
東京大学大学院理学系研究科の合田圭介教授らは、特殊な顕微鏡で超高速度撮影したヒトの血液から、脳や心臓の血管を詰まらせる血栓を機械学習で検出する技術を開発した。血液中の成分「血小板」の塊を高精度に判別する。人工知能(AI)を使った脳梗塞や心筋梗塞などの「血栓性疾患」の予防診断の技術開発を後押しする。
血栓性疾患は日本でも死亡患者が多く、早期診断や治療が求められている。
研究チームは、健常なヒトの血液を処理して、血栓のもととなる血小板凝集塊を含む検体を作成。検体を微細構造を持つデバイス「マイクロ流体チップ」へ高速で流し込み、開発した特殊顕微鏡で毎秒1万細胞という超高速度で撮影した。これを機械学習で分類すると、正常な血小板と白血球から、血小板の凝集塊を96・6%と高い精度で判別した。
内閣府の研究支援事業「革新的研究開発推進プログラム」(ImPACT)の一環で行った。成果は、英科学誌ラボ・オン・ア・チップに掲載された。
(2017/6/27 05:00)
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