[ 科学技術・大学 ]

大陽日酸など、CO2排出抑えた亜鉛メッキ鋼板−アンモニア燃焼を利用

(2017/6/27 05:00)

  • メタンとアンモニア30%混焼における鋼板加熱状況(大陽日酸など提供)

大陽日酸や日新製鋼、大阪大学は、アンモニアの燃焼技術を利用し二酸化炭素(CO2)の排出量を抑える、亜鉛メッキ鋼板の製造工程の要素技術を開発した。同製造工程の前処理に必要な、アンモニアを燃焼させるバーナーを作製。メタンとアンモニアの混合ガスのバーナーでメタンと同じ鋼板加熱性能が得られることが分かった。工業炉分野での実用化を目指す。

日新製鋼堺製造所(堺市西区)の溶融亜鉛メッキ鋼板製造ラインに実証設備を設置し、プロセスや品質評価などを行う。自動車や建材などに使われる鋼板は、圧延工程後に原料鋼板の表面に付着する油を落としてから亜鉛メッキをしていた。

大陽日酸はメタンとアンモニアの混焼を可能とするバーナーを開発。さらに炉の燃料としてメタンの代わりにアンモニアの割合を30%に増やしても、メタン専用のバーナーと同等の加熱性能が得られることが分かった。

また日新製鋼では油を落とす性能が従来法と同等以上であることを確認した。

内閣府の支援事業「戦略的イノベーション創造プログラム」(SIP)の一環で実施した。

(2017/6/27 05:00)

科学技術・大学のニュース一覧

おすすめコンテンツ

ゴム補強繊維の接着技術

ゴム補強繊維の接着技術

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン