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[ エレクトロニクス ]
(2017/7/4 05:00)
シャープは2017年4―6月期連結決算の当期損益が、第1四半期としては7年ぶりの黒字(前年同期は274億円の赤字)となる見通しだ。同社首脳が3日、「(当期黒字は)予定通りだ。今の調子ならうまくいく」と述べ、黒字化に自信を見せた。18年3月期連結決算業績予想の売上高2兆5100億円(前期比22・4%増)、当期損益590億円の黒字(前期は248億円の赤字)の目標達成に向け順調に走りだした。
17年4―6月期は営業損益も、同じく3年ぶりに黒字(前年同期は25億円の赤字)を確保する見込みだ。シャープは台湾・鴻海精密工業の傘下入り後、16年9月以降は四半期ベースの当期・営業損益が黒字を継続中。黒字定着は6月30日に東京証券取引所に申請した東証1部復帰の審査にもプラスに働きそうだ。
一方、鴻海と検討中の米国工場の建設計画は、ミシガン州など3州を軸に投資条件を交渉中。投資の主体は鴻海で、シャープの参加は「本当に一部だけ」(シャープ首脳)との考えを示した。
また、鴻海は東芝の半導体メモリー子会社「東芝メモリ」の買収について、優先交渉権を持つ「日米韓連合」、東芝、米ウエスタンデジタルの交渉が長期化する可能性があるため「鴻海は様子を見る」(同)との構え。ただ、経済産業省の意向を反映した入札手続きに不満を感じており「めちゃくちゃなストーリーになるなら(買収は)もういい」(同)と述べた。
(2017/7/4 05:00)
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