[ 科学技術・大学 ]

静止気象衛星「ひまわり」、初号機から40年-高性能化一段と

(2017/7/14 05:00)

■積乱雲、分解能細かく 落雷予測精度向上

静止気象衛星「ひまわり」初号機の打ち上げから、14日で40年がたつ。ひまわりの進化は気象現象の高精度な観測を実現してきたほか、民間気象会社のサービス向上といった好影響を与えた。一方で気象庁では、さらなる精度向上を目指し、2029年ごろに運用を始める後継機の開発に向けた準備を進めている。(福沢尚季)

【画像カラー化】

1977年に打ち上げた初号機は可視光で観測する画像が1種類しかなく、白黒での提供に留まっていた。現在軌道上にある8、9号は最先端の観測技術を持つ可視赤外放射計(AHI)を搭載。静止気象衛星として世界初のカラー画像を観測できるようになった。

初号機と8、9号機の空間分解能を比べると、可視画像が1・25キロメートルから0・5キロメートルに、赤外画像が5キロ...

(残り:1,047文字/本文:1,447文字)

(2017/7/14 05:00)

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