[ 科学技術・大学 ]

「幾何学的な面白さがある」光るブロック玩具−東京電機大とピープルが開発

(2017/7/20 05:00)

東京電機大学の松浦昭洋准教授とピープルは、光る知育玩具「ルミノイド」(写真)を開発した。松浦准教授の特許「組み立て構造体」を元に学生も参画し、円形や曲線形状の6種類のパーツからなるブロック玩具を完成させた。価格はピープルが3000円(消費税抜き)などのセット品で24日に発売する。

円形ブロックが二つつながった8の字の形状や、三つつながった三角形のパーツなどを組み合わせ恐竜やトンボ、カニ、ハサミなどの立体物をつくれる。ブロック同士を羽目合わせて積み重ねたり、接合後に円形部を回転させて関節のような動きをさせたり、従来にない機能を持たせた。「幾何学的な面白さがある。アルファベットの文字もAからZまでつくれる。平仮名も可能」(松浦准教授)と知育玩具としても高いレベルとしている。

もともと別の研究で構造体を開発する中で「研究の途中で玩具にすると面白い動きができると考えた」(同)。数年前に大学の技術説明会で紹介してピープルと共同開発となった。松浦研究室の大学院生らも加わり、パーツ形状や試作品を監修したり、ブロックを使った作品づくりをしたり協力した。

ブロック玩具以外にも「工具のジョイント部分に使えるかもしれないし、高齢者のリハビリのための使い方もあり得る」(同)とし、さらなる製品展開を見据えている。(川越)

(2017/7/20 05:00)

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