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[ 化学・金属・繊維 ]
(2017/7/21 05:00)
【京都】三洋化成工業は20日、新型リチウムイオン電池を製造し同市場への参入を検討していると発表した。同電池は単位面積当たりの電気容量を従来比2倍以上にでき、電池の小型化や電池の設置面積低減にもつながるという。
2020年ごろの定置型電源での実用化を目指し、自動車、パソコン向けなども想定した開発を進める。
同社は新型リチウムイオン電池電極の厚みを従来比2倍の400マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以上にする要素技術を大学などと共同で開発した。電極を厚くし、電池セル単体ではセパレーターの数を減らせる。電池セルを複数使う場合にセルの連結数を減らせ、部品点数を削減できる利点がある。リチウムイオン電池の研究は、桂研究所(京都市西京区)に加えて16年に衣浦工場(愛知県半田市)内に設置した電池材料研究、試作設備を備えた拠点で進めている。
(2017/7/21 05:00)