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[ トピックス ]
(2017/8/3 05:00)
東レ、帝人、三菱ケミカルの国内炭素繊維メーカーが「炭素繊維強化プラスチック(CFRP)」の成形技術開発や高度化に積極投資している。中国などの新興勢力が炭素繊維の生産を拡大する中、炭素繊維のみを川下に販売する、これまでの“糸売り型”のビジネスモデルでは長期的な収益低下が避けられないためだ。航空機や自動車などCFRPの大口需要家に訴求力の高い成形技術を自社にどれだけ取り込めるかが、炭素繊維事業の成否を左右する。(小野里裕一)
脱“糸売り”、航空機・車向け照準
「品質はそれほど高くないが、新興勢力の市場参入や規模拡大は脅威だ。特に生産過剰による炭素繊維の価格下落を危惧している」。ある国内炭素繊維メーカー幹部は中国やインド、トルコなど新興メーカーの野心的な増産投資を前に表情を固くする。国内メーカーは炭素繊維の供給量で約70%の圧倒的な市場シェアをにぎる...
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(2017/8/3 05:00)
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