[ 自動車・輸送機 ]

【電子版】米テスラ、「モデル3」投入前の現金燃焼 アナリストの予想下回る

(2017/8/3 10:00)

  • テスラのフリーキャッシュフローの推移。4-6月期は11億6000万ドルのマイナス(ブルームバーグ)

(ブルームバーグ)電気自動車(EV)メーカーの米テスラは、同社の車種としては最も手ごろな価格の「モデル3」投入に向け多額の投資を行ってきたが、それに伴う現金の燃焼はアナリストの予想よりも少なかった。

2日の株主への書簡によると、4-6月(第2四半期)のフリーキャッシュフロー(純現金収支)は11億6000万ドル(約1280億円)の赤字。アナリストは13億ドルの赤字を予想していた。それでも四半期ベースで過去最大の赤字となり、今年1-3月の2倍近くに膨らんだ。

イーロン・マスク氏率いるテスラは先週、「モデル3」セダンの納車を 開始した。価格は3万5000ドルからで、予約は50万台を超えた。同社は自動車と電池の増産や顧客サービス業務の拡大、独自の充電ステーションのネットワーク構築のため多額の投資を続けてきた。

カウエンのアナリスト、ジェフ・オズボーン氏は2日、決算発表前のインタビューで、「キャッシュフローがどれほどひどい数字になるかに投資家は注目している」と指摘していた。

テスラの4-6月期末の保有現金は30億ドル強。モデル3に対する楽観から同社の株価は年初来で53%上昇している。

4-6月期決算は2日の株式市場の通常取引終了後に発表され、テスラの株価は一時約9%高となった。

同社は今年下期の設備投資が20億ドルになるとの見通しを示した。上期の15億ドルから膨らむ。

モデル3への関心が、より高価格の従来機種「モデルS」「モデルX」から需要を奪うとの懸念があったが、同社によると、これら2モデルの下期の出荷台数は、上期の4万7077台を上回る見通しだという。

原題: Tesla Burns Less Cash Than Expected as Model 3 Hits Market (1)(抜粋)

(2017/8/3 10:00)

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン