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[ 科学技術・大学 ]
(2017/8/4 05:00)
京都大学高等研究院物質―細胞統合システム拠点の亀井謙一郎特定拠点准教授と同大院工学研究科の田畑修教授、平井義和助教らは、微細加工技術による生体外ヒトモデル「ボディ・オン・チップ」を開発した。複数の組織と接続する循環器の構造を単純化した。動物実験では再現できない、ヒト独自の生理反応を生体外で確認することができる。抗がん剤など医薬品の効果や副作用を組織の相互作用に基づいて評価する。
研究グループは、マイクロメートル(マイクロは100万分の1)精度の微細加工技術を用い、複数の細胞培養室とそれを相互につなぐ流路のある小型チップを開発した。
流路のバルブ開閉で、体内の複数の組織や循環器と同様の配置ができる。実験では肝臓がんと心筋細胞の2種類の細胞を使用した。
抗がん剤の「ドキソルビシン」による副作用は、がん細胞の代謝産物が循環器を通り心筋細胞にダメージを与える仕組みであると生体外で確認できた。
今後、体内組織の再現度向上のため、3次元構造の創出や血管内皮の再現などに取り組む。
(2017/8/4 05:00)
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