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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/8/7 12:30)
(ブルームバーグ)ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)のコンプライアンス(法令順守)担当幹部で、同社の排ガス不正問題を巡り米当局に起訴されたオリバー・シュミット被告が4日、デトロイトの連邦地裁で共謀の罪および米大気汚染防止法で提出が義務付けられる書類で虚偽の報告を行った罪を認めた。
ショーン・コックス判事はシュミット被告(48)に最大7年の禁錮刑が下される可能性があると説明。量刑は12月6日に言い渡される。同被告は刑期を終えた後に国外追放されることに同意しているという。
VWは2015年9月に世界でディーゼル車約1100万台に排ガス試験の結果をごまかすために不正なソフトウエアを搭載したことを認めた。同社は米国で民事・刑事両面の決着を図るため既に240億ドル(約2兆6600億円)余りを費やしている。
米当局は排ガス不正を巡ってVWと傘下アウディの幹部8人の刑事訴追を請求。シュミット被告と共にドイツ在勤の幹部5人が起訴され、アウディの元マネジャー1人も先月起訴された。
ドイツ国籍のシュミット被告は1月に米フロリダ州で休暇中に逮捕された。逃亡の恐れがあることを理由に保釈が認められなかった。
VWは電子メールで、「当社は個人の行為に対する米司法省の捜査に引き続き協力している」と説明した上で、「進行中の捜査についてコメントしたり、個人に関する事柄を論じたりするのは適切ではない」とした。
(2017/8/7 12:30)