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[ 科学技術・大学 ]
(2017/8/14 05:00)
九州大学大学院工学研究院の佐藤幸生准教授らは、電圧を加えた状態の誘電体内の原子位置を0・01ナノメートル(ナノは10億分の1)の精度で直接観察することに成功した。動作中の誘電体内で電気を蓄える様子が原子レベルで分かる。電池材料やエネルギー関連材料などにも適用できる。電子顕微鏡観察用の試料ホルダーを製作するなどして「電圧印加その場電子顕微鏡法」の高精度化を実現。チタン酸ストロンチウムをモデル材料に、原子分解能を観察した。原子同士の距離を評価して原子位置の測定精度を見積もったところ、0・01ナノメートル以下の精度で原子位置が決定されていることを確認した。米科学誌アプライド・フィジクス・レターズ電子版に掲載された。
(2017/8/14 05:00)