[ ロボット ]
(2017/8/14 13:30)
カナダのバイオニック・ラボラトリーズ(トロント)は、下半身の動きを支援するリハビリ用パワードスーツを、着用した人の声で動かせるようにしたと8日発表した。アマゾンのスマートスピーカー「エコー」に組み込まれた人工知能(AI)音声アシスタントと連動させた。「アレクサ、立つ準備ができたよ」「アレクサ、一歩前に進んで」。こう呼びかけるだけで、着用したエクソスケルトン(外骨格)がその通りに動作するという。
アマゾンの「エコー」はスマートスピーカーとして世界で最も売れており、アマゾンはそのAIアシスタント「アレクサ」と他社のアプリや機器とを連携させる戦略を進めている。バイオニックによればアレクサとパワードスーツの連携は初めてという。
バイオニックの「ARKE(アーキ)」は、着用した人が歩こうとする場合の体重移動をセンサーが検知し、背中の部分に組み込まれたモーターで脚部の動作を制御しながら、歩行を支援する。脊髄損傷や脳こうそく、脳への外傷などで下半身が不自由な人のリハビリ、介助用に現在、臨床試験中。
一方で、米メディアによれば、周囲のノイズや音声アシスタントの聞き間違えによる事故のリスクを指摘する声も出ている。
(2017/8/14 13:30)