ソニー、深層学習開発ツールを無償公開−ブロック図で簡単設計

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  機能ごとに分類されたブロック図を組み合わせるだけで、ディープラーニングのプログラムを簡単に設計できる

ソニーは１７日、機械学習の一種である「ディープラーニング（深層学習）」のプログラムを簡単に設計できる開発ツールの無償公開を始めたと発表した。ツール上で機能ごとに別れたブロック図を組み合わせるだけで、学習を実行する「ニューラルネットワーク」の設計や学習、評価を効率的に実行できる。開発したプログラムを製品などに搭載することも可能だ。

公開したツールは「ニューラルネットワークコンソール」。

マウスを使って機能ごとのブロックをコピーや貼り付け、移動などを行ってプログラムを編集する。画像や各種センサーから取得したデータなど、多様なデータに対応する。作製したプログラムを実行すると、最も効率の良いプログラムを自動で検証できる。製品開発に携わる研究者や学生など、専門の研究者以外の幅広い層での活用を狙う。

ソニーは、ニューラルネットワークの設計に使うためのプログラム基盤「ニューラルネットワークライブラリーズ」の無償公開を６月に始めており、深層学習関連技術の無償公開化を加速している。

同日会見した小林由幸シニアマシーンラーニングリサーチャーは「幅広い技術者に活用してもらうことで人材の確保や、人工知能（ＡＩ）の普及につなげたい」と展望を述べた。深層学習関連技術を公開しビジネスを加速する。