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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/8/25 05:00)
マツダが主力車種で安全機能を拡充している。同社は24日、セダン「アクセラ」に安全装備を追加して9月21日に発売すると発表。衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全技術「アイ・アクティブセンス」を全機種で標準装備した。アクセラが属するCセグメントは、トヨタ自動車の「カローラ」やSUBARU(スバル)の「インプレッサ」など競合車の競争が激しい。付加価値を高めて差別化を図る。
【映像歪みなくす】
改良したアクセラは衝突被害軽減ブレーキに加えて、オートマチック車のペダル踏み間違いによる事故を低減する機能などの四つの安全装備を標準搭載した。経済産業省などが普及を進める高齢者などの運転者を安全技術で支援する「安全運転サポート車(サポカーS・ワイド)」に該当する。消費税込み価格は182万5200円からで、月間2400台の販売を想定する。
また車両周囲の状況をモニターで確認できる駐車支援システム「360度ビュー・モニター」を初めて採用した。Cセグメントでの同システムの搭載は国内完成車メーカーでは初という。統合制御システム開発本部の森島茂樹主幹は、「魚眼レンズの映像を歪みがなく人が認知しやすい映像にすることができた」と自信をみせた。
マツダは、2017年度中に「デミオ」や「CX―5」などの国内主要5車種へのアイ・アクティブセンスを標準搭載すると公表しており、今回のアクセラで出そろうことになる。同社が安全にこだわるのは、あくまでも“走る歓び”をユーザーに感じてもらうためだ。商品本部の和田宜之主査は「そのためにも、安全・安心であることがベースとなる」と強調する。
【他メーカーも】
国内完成車メーカーも安全機能の標準装備を進めている。ホンダは、今秋発売する新型軽自動車「N―BOX(エヌボックス)」の全タイプに、衝突軽減ブレーキや後方誤発進抑制機能などの安全運転支援システム「ホンダセンシング」を標準装備する。同社の軽自動車では初めての搭載となる。今後投入するモデルについても同システムの標準装備化を進める計画だ。
トヨタは自動ブレーキなどの先進安全技術を「カローラフィールダー」などで搭載している。17年中に日本・北米・欧州で生産するほぼすべての乗用車に先進安全技術を設定する予定。日産自動車は自動ブレーキを主要車種に標準搭載している。
スバルも一部スポーツモデルを除くほぼすべての車種に運転支援システム「アイサイト」を標準装備している。各社とも安全機能を向上させて、車両価値の向上を急ぐ。
(2017/8/25 05:00)
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